MT4のEAはいくつか組み合わせて運用させるのが一般的です。これを「ポートフォリオを組む」と言います。ではEAはいくつまで組み合わせるのがいいのでしょうか。
ポートフォリオを組むメリットとしては、リスクが分散できることと、どんな相場でも安定して利益を出すことができるという点が挙げられます。EA①が損失を出していても、EA②がしっかり利益を出していてくれれば、トータルの損失は少なく抑えられます。またEAにはそれぞれ得意な相場と不得意な相場があります。たとえばEA①はトレンド相場が得意で、EA②がレンジ相場が得意なものであれば、どんな相場であっても安定して利益を出せます。
しかしあまりに多くのEAを組み合わせすぎると、損失が出たときに損失がかさんでしまったり、多くの証拠金が必要となってしまうこともあります。EAをいくつまで稼働させるのかは、ご自身の資金力をよく見極めたうえで判断しなければなりません。強制ロスカットになってしまうと、大きな損失を被る可能性もあります。
またたくさんのEAを運用しすぎてしまうと、資金管理が難しくなってしまうというデメリットもあります。いくつまでEAを運用していいのかという具体的な数字はありませんが、FXにかけられる資金と自分が把握できる範囲での運用にとどめるのがいいでしょう。
なお、資金管理をよりかんたんにするためにも、ひとつのMT4ではひとつのEAの運用がおすすめです。よく「ひとつのMT4内でいくつまでEAを稼働できるか」という質問がありますが、システム的にはかなりの数の稼働が可能です。しかし相互干渉の恐れや資金管理の複雑さからも、ひとつのMT4でひとつのEA稼働を徹底させるのが安心です。EAの数が増えれば増えれば、相互干渉のリスクも高まります。相互干渉を起こすと、EAがエラーを起こしたり、トレードが停止してしまい損失を出してしまうこともあります。