FX自動売買ができるMT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)では、米ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/円、ポンド/ドルなど、様々な通貨ペアの中から自分の好みの通貨ペアで取引することができます。口座開設をするFX会社のほとんどでは、円、ドル、ユーロ、ポンドなど主要な通貨の通貨ペアは取り扱っており、FX会社によってはトルコリラなどマイナーな通貨も取り扱っています。
ポンド/円はMT4のEAでのFX取引において人気の通貨ペアの一つで、ポンド/円の特徴としては他の通貨ペアと比べて値幅が大きいことが挙げられます。ドル/円と比べ、レート変動時の値幅が大きいため、狙い通りのトレードができた場合は大きなリターンが得られますが、その分リスクも高いため注意が必要なのがポンド/円の特徴と言えます。
FX取引において、取引量が多いメジャーな通貨は1位:米ドル、2位:ユーロ、3位:日本円、4位:英ポンドとなります。MT4のEAによってはドル/円(USD/JPY)用に開発されたもの、ポンド/円(GBP/JPY)用に開発されたものなど分かれており、ポンド用に開発されたEAは米ドルやユーロ用に比べると少なめですが、それでも多くのEAが開発されています。
MT4のEAの様々な通貨ペアにはそれぞれ特徴があり、事前に通貨の特徴を把握せずに通貨ペアを選んでしまうと、場合によっては大きな損失に繋がることがあります。ここで「ボラティリティー」という言葉を覚えておきましょう。「ボラティリティーが大きい」というのは価格変動が大きいことを意味します。先ほど述べたようにポンド/円はドル/円と比べレート変動時の値幅が大きい、つまりボラティリティーが大きい通貨です。レートが予想と逆方向に動いた場合は、一気に損失を出す可能性があります。
FXは通貨を買いたい人と売りたい人が交わることで価格が決定し、取引量が多い通貨(メジャー通貨)ほど買いたい人と売りたい人がすぐに見つかりやすく(流動性が高く)値動きが安定する傾向があります。取引量が少ない通貨(マイナー通貨)は、買いたい人と売りたい人がなかなか見つからず、次の価格までの値幅が広くなることで値動きが大きく、急な価格変動が起こる可能性があります。初心者の方は、メジャー通貨ペアを選ぶことで急な価格変動リスクを抑えるのが賢明でしょう。逆に、慣れてくればボラティリティーを利用して利益を狙うことも可能になってきます。
FX初心者が通貨ペアを選ぶ際には流動性が高く、スプレッドが狭く、情報が豊富という3点を重視するとよいでしょう。流動性が高いとは、取引がどれだけ活発におこなわれているかで、前述したとおり取引量が多い通貨ほど希望したレートで買いたい人と売りたい人がすぐに見つかりやすく値動きが安定し初心者の方でも扱いやすいです。また、流動性の高い通貨はトレンドが明確になりやすく、初心者の方でも分析しやすいです。初心者でも上級者でも、スプレッドはできるだけ狭い方がよいです。スプレッドが広いほど取引コストが高く、利益が目減りしてしまいます。スプレッドは各FX会社によって異なりますので、希望する通貨ペアのスプレッドが狭いFX会社を選ぶとお得です。各FX会社のスプレッドをランキング比較しているサイトを参考にすると良いでしょう。基本的にポンド/円のスプレッドはドル/円やユーロ/円より広くなっています。そして、情報量の豊富さも初心者の方が通貨ペアを選ぶ際には重要事項となります。やはりポンド/円の取引に関する情報や経験談、EAのレビューなどはドル/円やユーロ/円と比べると少なくなっています。初心者の方は参考にできる情報が少ないのはリスクが高いです。また、各国の金融政策など為替変動に影響するニュースの情報もポンド/円で取引するならそれに合わせて情報収集して対応できるようにしておかなければなりません。